連続伸線加工とは、小さなラッパ状の穴が開いたダイヤモンドダイスで金属線を引き伸ばし細くしていく工程です。母線よりやや細い穴に金属線を通し、一定のリダクション率で引っ張ることでより細い金属線を作り出しています。一台の伸線機に複数枚のダイヤモンドダイスをセットし、金属線を連続走行させることで徐々に細く加工できます。
抵抗線を作るうえで、最も基本的で重要な作業の一つになります。
東京抵抗線では、20台の連続伸線機を使用しており、お客様の利用用途や鋼種・仕様に合わせ使い分けて製造しています。
伸線機種 | 保有台数 |
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太~中線用伸線機 | 10台 |
細~極細線用伸線機 | 10台 |
立釜式伸線機 | 1台 |
異なるサイズのダイスを通る抵抗線に、ストレスをかけず均等に作り上げるには卓越した技術力を擁します。そのため、伸線機の中でかかるトルクや、巻取り線が伸びていくことで異なる距離を考慮して調整しています。
大きさが異なるスプールで巻取り、均等な張りを保ち抵抗線は製造されています。
圧延加工とは、上下にセットされた超鋼ロールの間に金属線を通すことによって線を潰し平帯形状に作り上げる工程です。この工程を複数回繰り返し、徐々に薄くすることで帯の厚さと幅、導体抵抗の調整を行っています。
圧延機 | 保有台数 |
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120φ超ロール機 | 4台 |
95φ超ロール機 | 1台 |
母線も自社で1/1,000mm単位で伸線した材料を使用することで、より精密な加工を行っています。カテーテルに使用される平帯や電子管用、抵抗材や電熱ヒーター用等種々な用途で利用されています。
熱処理工程とは、電熱線や抵抗線、各種金属線・帯を加工後に熱処理を行い仕上げる工程です。
東京抵抗線の加工の特徴は、長い特殊耐熱合金パイプに一本づつ線を通し、線を走行させながら光輝焼鈍(Bright・Annealing)を行う、いわゆるBA処理を行っている点です。
この工程では、線種により1,000℃前後での高温環境になります。
電気炉 | 保有台数 |
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位相制御走行カンタル式 | 7台 |
青線用 | 1台 |
このような環境になるため、金属線を酸化させないように各パイプ内に酸化還元ガスを送り込みガスの雰囲気での走行焼鈍を行っています。
走行焼鈍は、製品品質を安定させることを目的としています。
細線・極細線と呼ばれる非常に細いワイヤーでは、ボビントラバース式巻取り装置にて均一な巻取りも実現させています。
電気炉内を、一定線速、一定張力で巻出し装置と巻取り装置をダンサー制御することで、巻始めから巻き終わりまで安定した状態で走行させています。
巻取機 | 保有台数 |
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アニール極細線サイズ6連ボビントラバース | 1台 |
アニール細線サイズ10連 | 1台 |
アニール中間サイズ5連+3連ボビントラバース | 1台 |
アニール中間サイズボビントラバース6連 | 1台 |
アニール中間サイズ8連 | 1台 |
アニール太線サイズボビントラバース4連 | 1台 |
洗浄設備 | 保有台数 |
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超音波洗浄機 | 4台 |
お客様へ納入する荷姿に合わせてボビン種、巻量等ご指定頂いた仕様に合わせ仕上巻替えを行っています。精密なメーターカウンターによるメーター巻管理も可能です。
巻取機 | 保有台数 |
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極細~細線サイズボビントラバース巻取 | 5台 |
細線~中間サイズ巻取 | 9台 |
中間サイズボビントラバース巻取 | 1台 |
中間サイズ巻取 | 1台 |
中間~太線サイズ巻取 | 2台 |
細線サイズ5連巻取 | 1台 |
帯巻取 | 3台 |
コイルマスターサプライ | 1台 |
細線・極細線ではボビントラバース式巻取り装置を使用しています。一定線速・一定張力・巻ピッチの管理を装置に記録し、呼び出し鋼種・線径毎に常に一定のコンディションにて巻取りを行っています。
スパイラル加工では、主に「電熱ヒーター」に使用される製品加工を行っています。
カンタル線や鉄クロム電熱線、ニッケルクロム電熱線など、豊富な材料種及び線径から用途に合わせて製造請負しています。任意の外径寸法、電圧(V)、電力(W)、特性、リード長、撚り、など要求仕様をお聞きしてもっとも適した加工製品をご提案しています。
スパイラル加工機 | 保有台数 |
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全自動巻機 | 2台 |
手動巻機 | 3台 |
熟練の職人によるスパイラル加工により、機械だけでは行えない小ロット製造にも対応しています。 また、リードについても、長さや向き、センター出しなど複数の形状に対応が可能です。
ダイス研磨とは、伸線加工で細線形状にするためのダイヤモンドダイスを研磨加工する工程です。研磨したダイヤモンドダイスの穴の精度は、非常に精密で1/1,000~5/10,000mmにもなります。
研磨設備 | 保有台数 |
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ダイヤモンドダイス研磨機 | 5台 |
研磨を行うことで線径及び導体抵抗をきめ細かくコントロールし、より精密な抵抗線を生み出すことが可能になります。
ダイス研磨では、ダイヤモンド粒子が含まれる研磨剤で時間をかけて穴に通した金属線を上下させて目的の大きさにまで調整しています。さらに、ダイス自体も回転させることで均一な真円及びアプローチ形状の研磨加工を行っています。
自社独自開発のコンピュータ抵抗検査管理システムによる各ボビン毎の全数検査管理を実施しています。お客様毎に異なる特殊な仕様もコンピュータに記録し測定器からデータを読み込み、設定された条件を自動判定することが可能です。
試験機・測定機 | 保有台数 |
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抵抗線自動管理システム | 1台 |
抵抗測定器 | 9台 |
引張試験機 | 2台 |
重量秤 | 18台 |
低温恒温槽 | 1台 |
デジタルマイクロメーター | 22台 |
レーザー外径測定器 | 1台 |
電子顕微鏡 | 1台 |
光学顕微鏡 | 1台 |
測定したデータはロット管理しています。過去の測定データも記録保存されデータの検索が可能です。検査項目は寸法(線径)、導体抵抗、体積抵抗率、引張強さ、伸び、抵抗温度係数、重量、メータ数等、必要に応じ対応致します。
また、豊富な在庫を揃えていますので在庫品から即日のご提供も可能です。試作等で少量の抵抗線が必要な場合、在庫品であれば10m単位にて小分けしご提供しています。
自社独自技術で生み出された製品は、自動車部品やスマートフォンなどあらゆる製品に使用されています。